高カロリー・高脂肪・高塩分のアメリカのファストフード

唐揚げ

なんとアメリカには「ワーストフード」というものがあるそうです

雑誌「Men’s Health」に掲載された「The 20 Worst Food America 2009」が、日本のブログでも話題を集めています。国民の65%以上が肥満といわれるアメリカですが、その食品にはものすごいものがあるんですね。

見事(?)ワーストフードのトップを飾ったのはBaskin Robbins(サーティワンアイスクリーム)のチョコレート・オレオ・シェイクでした。

The Worst Food in America

Baskin Robbins Large Chocolate Oreo Shake
サーティワンの「チョコレート・オレオ・シェイク」

カロリー: 2,600キロカロリー
脂肪分: 135g
砂糖: 263g
塩分: 1,700mg

その他の食品を見てみると…。

Romano’s Macaroni Grill Spaghetti and Meatballs with Meat Sauce
2,430キロカロリー、脂肪分128g、炭水化物207g、塩分5,290mg

Uno Chicago Grill Pizza Skins (full order)
2,400キロカロリー、脂肪分155g、塩分3,600mg

Uno Chicago Grill Chicago Classic Deep Dish Pizza
2,310キロカロリー、脂肪分162g、炭水化物123g、塩分4,470mg

という感じなので、カロリーで見てNo.1ということみたいですね。でも、カロリーでは負けていても、脂肪分や塩分でいうとシェイクを軽く超えてるものがいくつもあります。

生命の維持に塩分は必要とはいえ、5,290mgはちょっととり過ぎですよね(汗)

ちなみに、日本人の一般的な20代~30代(デスクワーク中心、家にいる主婦など)のカロリー摂取の目安は1800キロカロリー~2200キロカロリー前後と言われているので、シェイク1杯で1日の摂取量を軽く超えちゃうわけですよ。ラージサイズとはいえ恐ろしい数字です。

でも、どうしてアメリカの人はこんなに高カロリー、高脂肪、高塩分の食べ物を食べているんでしょう?

アメリカ人の食に関して検索してみたところ、日本大学大学院の電子マガジンに興味深い記事が掲載されていました。

なるべくしてなった肥満大国

その記事によると、グレッグ・クライツァー著・竹追仁子訳の「デブの帝国」に、アメリカの体重増加の原因が詳しく分析されているそうです。

いわく、アメリカの肥満は個人の問題ではなく、社会的な問題であるというのですね。

アメリカといえば大規模農業ですが、それは1971年~72年の天候不順で起きた食糧不足の恐怖がきっかけとなっているそうです。食糧不足だなんて、なんだかアメリカのイメージからかけ離れていてちょっと意外ですね。

ともあれ、大規模農業を支える政策に後押しされて大量にトウモロコシが生産され、それを原料として科学の進歩から低価格の果糖が誕生。これに、大プランテーション作物で安価に手に入るパーム油から作りだされる低価格かつ高脂肪の植物油が加わり、大量生産・大量消費にのっかって、高脂肪・高カロリーのファストフードが氾濫していったわけです。

特に飢餓に有効な「砂糖」や「脂肪」は、人類の経験上では接することが少なかった貴重な食品です。

次にくるかもしれない飢えに備えて体の中に貯め込む仕組みはあるけれど、消費だけするような無駄な仕組みを人類は持っていません。

こうした貴重な食品が、1日の摂取量をはるかに超えて含まれている「The 20 Worst Food America」──アメリカの事情を知って改めて見直すと、なんだか悲しいリストに見えてきます。

The 20 Worst Foods in America 2009

The Worst Food in America(もっとも悪い食べ物)
Baskin Robbins Large Chocolate Oreo Shake
…2,600kcal
Worst Pasta(もっとも悪いパスタ)
Romano’s Macaroni Grill Spaghetti and Meatballs with Meat Sauce
…2430kcal
Worst Starter(もっとも悪い前菜)
Uno Chicago Grill Pizza Skins (full order)
…2400kcal
Worst Pizza(もっとも悪いピッツァ)
Uno Chicago Grill Chicago Classic Deep Dish Pizza
…2310kcal
Worst Ribs(もっとも悪いリブ)
Outback Steakhouse Baby Back Ribs (full rack)
…2260kcal
Worst Chicken Entrée(もっとも悪い鳥肉料理)
Romano’s Macaroni Grill Primo Chicken Parmesan
…2220kcal
Worst Sandwich(もっとも悪いサンドウィッチ)
Quizno’s Tuna Melt (large)
…2090kcal
Worst Burger(もっとも悪いバーガー)
Chili’s Smokehouse Bacon Triple-The-Cheese Big Mouth Burger with Jalapeno Ranch Dressing
…2040kcal
Worst Mexican Entrée(もっとも悪いメキシコ料理)
Chili’s Buffalo Chicken Fajitas with The Works (Ranch Dressing, Guacamole, Sour Cream, Cheese, and Pico de Gallo + 4 tortillas)
…1730kcal
Worst Chinese Entrée(もっとも悪い中華料理)
P.F. Chang’s Tam’s Noodles
…1678kcal
Worst Surf and Turf(もっとも悪いステーキとエビのコース料理)
T.G.I. Friday’s NY Strip & Shrimp
…1660kcal
Worst Dessert(もっとも悪いデザート)
Romano’s Macaroni Grill Dessert Ravioli
…1630kcal
Worst Fish Entrée(もっとも悪い魚料理)
Outback Steakhouse Atlantic Salmon (9 oz)
…1640kcal
Worst Breakfast(もっとも悪い朝食)
Bob Evans Stacked and Stuffed Caramel Banana Pecan Hotcakes
…1543kcal
Worst Salad(もっとも悪いサラダ)
T.G.I. Fridays Pecan Crusted Chicken Salad
…1360kcal
Worst Fast-Food Chicken Meal(もっとも悪いファーストフードの鳥肉料理)
Dairy Queen 6-Piece Chicken Strip Basket
…1270kcal
Worst Kids’ Meal(もっとも悪いお子様向け料理)
Chili’s Pepper Pals Country-Fried Chicken Crispers with Ranch Dressing and Homestyle Fries
…1110kcal
Worst “Healthy” Sandwich(もっとも悪い「健康的な」サンドウィッチ)
Blimpie Veggie Supreme (12″)
…1106kcal
Worst Supermarket Meal(もっとも悪いスーパーマーケットのデリ)
Marie Callender’s Creamy Parmesan Chicken Pot Pie
…1060kcal
Worst Breakfast Sandwich(もっとも悪い朝食用のサンドウィッチ)
Hardee’s Monster Biscuit
…710kcal

【追記】
脂肪や糖分に関して、人の体は「貯め込んでしまう」という傾向がある以外に、中毒症状に陥りかねない依存性もあるようです。この結果が2,600キロカロリーだとしたら… ちょっと怖いですね。

09/11/25
高脂肪・高糖分のジャンクフードは精神安定剤と同じ効果をもたらすという研究結果がオーストラリアの科学者から発表されました。ストレスからくる不安などを軽減する抗うつ剤と同様、精神を安定させる反応が確認されたのだとか。

参考 「高脂肪・高糖分のジャンクフードに精神安定や抗うつ作用、豪研究」/AFP BBNews

10/04/01
高脂肪・高カロリーの食事が脳に与える影響は、コカインなどの麻薬と同じように耐性が生まれることが明らかになったのだとか。快感中枢がオーバーロードしてしてしまうとより多くの食べ物が必要となるので、歯止めのきかない悪循環が始まるわけですね…。

参考 「Fatty foods may cause cocaine-like addiction」/CNN

参考 デブの帝国/日本大学大学院 総合社会情報研究科 電子マガジン

アメリカの食事事情は、スピードラーニングにもチラッと出てきますよ!

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