ラジオ

耳で音を聞いてイメージを膨らませるのは、意外と脳にいいみたいです

「TVゲームに熱中している人」と、「ラジオを聴いている人」がいるとすると、脳が大きく活性化しているのはどちらでしょう?

「そりゃあ、ラジオなんて耳しか働いていないんだから、TVゲームでしょ?」と、思いますよね。

でも、和歌山医科大学の脳神経外科の板倉徹教授によると、目と耳を使うTVゲームより、ラジオを聴いているほうが脳全体の活性が高いんだそうですよ。

「聞く」くことと脳の不思議な関係

どうしてそんなことになるのかというと、ラジオのように音だけの情報の場合、TVと違って画像情報が不足しているので、それを補うために脳は前頭葉を使って想像力で補うのだそうです。

音と言葉を手掛かりに、頭で場面を想像するわけです。(場面想像)

このとき、想像を司る脳の前頭連合野が活性化するので、脳の広範囲が働いていることになります。

一方、目から入ってくる情報の場合、こうした場面想像は起こりません。板倉教授によると、視覚情報は生活するうえでも大切な情報なので、目からの情報が優先されて、こうした違いが起こるそうです。

場面想像は視覚からの情報を裏切る場合もあるので、脳の働きではあえてその機会を持たないというんですね。

TVゲームをしている場合、目から入ってくる膨大な情報に対して俊敏に対応しているだけなので、脳の働きはそれほど活発ではないということになるようです。

こうしてみると、「聞く」という行為はずいぶん大きな刺激を脳にもたらしているんですね。

本を読むときも、聞くときとちょっと違う

これは、「読む」ことと比べてもかなり違うみたいですよ。

これも板倉教授の研究ですが、本を読んでいる様子を脳科学で調べると、本を読むときは前頭葉の言語を司る部分だけが反応しているのに対し、耳から音を聞く場合、脳幹から反応して脳全体が働いていることがわかっているのだそうです。

「読む」ことと比べても、「聞く」ことは脳全体を使う大きな働きがあるとうわけですね。

これはきっと聞き流しをしているときにも起こっていることだと思うので、ちょっと覚えておきたい話です。

ちなみに前頭葉前野は「やる気の脳」とか「他人を思いやる脳」などと言われている場所で、意志や思考、想像、意欲といった働きを司る脳の中でも一番大切な場所といわれる部分。

側頭葉は古くなった記憶を保存する場所で、ここを鍛えることで記憶力がアップするみたいです。

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