特徴から見る、聞き流し教材の違いと注意点

花のイメージ

聞き流し教材はどれも似ているように見えますが、それぞれ特徴があって、注意ポイントも違います

聞き流しの英語教材というとスピードラーニングが有名ですが、他にもいくつか同じような聞き流し教材があります。それぞれ特徴があるみたいだけど、どこがどう違うのかパッと見ただけではよくわかりませんよね(汗)

このページでは、よく見かける聞き流し教材について、どんな特徴があるのか簡単に調べてみました。

スピードを倍速にして英語を聞く

スピードが速いイメージ

初心者にはただでさえ速く聞こえる英会話を、わざわざ倍速にして聞く勉強方法があります。中にはナチュラルスピードよりさらに速くして聞く場合もありますよね。これはどうしてでしょう?

簡単に調べてみたところ、「耳を鍛える」ために倍速にする人がいる他、短期間に英語を習得するために右脳学習として実施する場合、そして大量に聞くために時間の節約で実施する場合があるようです。

反対に、理解を深めるためにスピードを遅くするケースもあります。

英語のスピードに慣れることを目的とする場合

時間のイメージただ、スピードを速くすることで、英語の聞き取りに慣れることを目的にしているのだとしたら、それはちょっと注意する必要があるかもしれません。

なぜなら、英語を話す人がどれだけ速くしゃべっているように見えても、実際は早口でしゃべっているわけではないからです。

英語が速く聞こえるのは、英語特有のリズムや音の変化、音の消失があるためで、それに慣れていない日本人の耳には速く話しているように聞こえるというわけです。

それから、英会話を速く再生するにしても遅く再生するにしても、単にスピードを変えただけだと、この「英語特有の音」が変わってしまうことがあるので要注意。機械的にスピードを変えることで、かえって聞き取りの妨げになる可能性があるようです。

英語のスピードを変えている教材の中には「リッスントーク」のように、英語特有の音をつぶさないように配慮しているものもあるので、この点はしっかりチェックしておくのがおすすめです。

右脳学習を重視する場合

子どものイメージ右脳は創造的な活動を司っていて、左脳は論理的な活動を司っている… なんて話を聞いたことはありませんか?

人間のキャラクターとして、右脳型人間、左脳型人間に分類したりすることがありますよね。脳科学の研究でも、左右の機能差を調べる研究がたくさん行われています。

が、最近の脳科学では、残念ながら左右差はあまり存在しないというのが共通した認識になっているようです。

つまり、脳の機能は左右どちらかで優位に生じることはあるけれど、どちらかが活性化して優れた能力を発揮したり、性格を決定づけたりすることはないというんですね。

言語機能の場合、左脳に優位に働く場所として「言語野」があり、ここに障害が起こると失語症という機能障害が起こるのですが、言語情報を左右に流した場合、その処理に現れる差は100ミリ秒単位の違いしか現れないそうです。

これは、左脳ほどではないけれど、右脳にも言語情報を処理する能力があるからです。

なので、右脳を刺激するためだけにスピードを速くすることを目的にしているのなら、どれほどの効果があるのか見直す必要があるかもしれません。

脳科学の分野は日進月歩なので、何年か経てばまた新しい説が登場するかもしれませんけど(汗)

聞く順番を「日本語-英語」の順に聞く

学校のイメージスピードラーニングの場合、「英語-日本語」の順番で聞き流すのですが、教材によっては「日本語-英語」で聞き流すやり方もあります。

ただ、管理人も「英語-日本語」、「日本語-英語」の両方で聞き流しをしたのですが、違いはよくわかりませんでした。これはぶっちゃけ好みの問題じゃない? という気がします(汗)

ただ、英語の構成で見てみると、「英語-日本語」で聞くほうがより自然に聞き流せるのではないかということは言えそうです。

というのも、英語の場合、どうしたいのか、どうなっているのか、主要な表現は前のほうに来ることが多いから。否定か肯定かといった表現も、最初のほうで出てきますよね。

英語の前の部分を聞き逃すと、「どっちの意味だろう?」と迷ってしまうことがあるわけです。一方で日本語だと、後ろのほうで意思決定や状況説明がはっきりする場合が多いようです。

日本語の感覚で言えば、人によっては「日本語の訳を聞いてから英語を聞くほうが理解しやすい」と感じるかもしれません。

でも、「発話のスタート部分に意識を向けないと、会話についていけない場合がある」ということは理解しておいたほうがよさそうです。

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