英語と日本語って違うの? 周波数の違いから見た言語

パスバンド

「英語は日本語より高い周波数を含む」ということをスピードラーニング公式ページで知ったのですが…。

これ、ほんとにほんとなの? と思ったので調べてみました(笑)

それが上の表です。

言語には「パスバンド」があるという考え方

フランスの耳鼻咽喉科専攻の医学者アルフレッド・トマティスが提示する説で、「言語として優先的によりよく使われる音の周波数帯がある」として、この周波数帯を「言語のパスバンド」と名付けています。

それが上の図。けっこうバラツキがありますよ。

また、「人間は、言語として聞かされたパスバンドの音しか言語として解しない。」そして、「言語として聞けるパスバンドの音しか言語として話せない」と唱えていたので、これが「小さいうちから英語を聞いて鍛えましょう」という早期学習の根拠になっているみたいですね。

実際のところは、「聞き取る訓練をすれば慣れることができる」みたいですが。

ただ、使わない周波数に対しては聞き取り力は落ちていくようです。

日本の音環境に慣れてくると、日本の音に安心する?

トマティスジャパンでは、パスバンドに関してちょっと興味深い調査結果を発表していたのでご紹介。1998年に発表された、「母国語の違いによる音色知覚の差」という調査研究です。

なんだか難しく見えますが、「音声」が民族や個人に心理的影響を与えるのではないか? という問題提起の下、1本の英語のテープを使って聞こえ方などを調べたという調査報告です。

実験方法は、トマティスが考案したという「電子耳機器」を使用して、被験者の母国語である5言語のパラメーターに調節したものを聞いてもらって聞き取りや聞き取った音声に対する好みを調べたり、英語を発声するときの知覚や印象を調べています。

どうしてこんな調査をしているのかというと、「イギリス人とフランス人は仲が良くない」なんて話がありますが、論文によると、それぞれの発する声質が共通でないことが宿敵感情を生む理由の一つに上げる人がいるらしいですよ。

英語の発声は日本語パラメーターが楽、という結果が…

日本人の結果に関しては、英語、アメリカ英語、ドイツ語のパラメーターでは圧倒的に英語が聞き取りにくくなっていて、「あー、そりゃあ日本人は英語が苦手なのも道理だねぇ」と思わせる結果だったようですが、びっくりするのが日本在住の外国の人たちの結果です。

高周波成分を含む言語を母国語とする人(イギリス人、アメリカ人、ドイツ人など)に聞いたところ、なぜか日本語またはフランス語の言語パラメーターでの発声が楽と回答したそうです。

…いいんですか? それ(汗)

英語の受聴(聞き取り)は、フランス語と日本語のパラメーターを好ましく感じる人が多数に

聞き取りに関しても、在日年数の少ない外国人を除いてすべての被験者が、フランス語と日本語のパラメータを好ましく感じているという結果になったようです。

さらには、高音域の言語に属するはずのイギリスの人も、英語・アメリカ英語のパラメータで聴く英語は「高すぎる、早すぎる、重みがない」という理由で3人とも悪い評価を出したのだとか。

なんというか、「パスバンドっていうのはどこへいっちゃったの?」という感じですが(笑)

論文には、「この現象は、母国語の違いによる影響ではなくて、むしろ住む国の音響インピーダンスに合わせた音声が『自然観』や『心地良さ』を与えたのであろう。」と結論づけられていました。

「インピーダンス」というのは、「信号に対する抵抗値」のことらしいのですが、「音響インピーダンス」というのは何のことかは謎です…(汗)

ともあれ、高周波成分を含む言語で生まれて育った人であっても、日本に長く住んでいることで、日本の環境に合った発声が心地よくなっているということなんでしょうか。

ただ、この調査研究の対象となった人はかなり少ないので、東京に住んでいる在日外国人の方の中にはこういう傾向があるという感じみたいです。

「参考にしてね」という感じでしょうか。

※被験者は英語、フランス語、ドイツ語、アメリカ英語、日本語を母国語とする人たちで、在日外国人は22歳~45歳、滞在日数は3週間から20年間までの男女12人。日本人は28歳から39歳、英語歴は様々。

でも、音の環境に慣れていれば、日ごろあまり使ってこなかった周波成分を含む言葉であっても、馴染むことができるかもしれないというこの調査結果は朗報ですよね。

それから、英語・アメリカ英語・ドイツ語のパラメーターでは圧倒的に英語が聞き取りにくいという壊滅的な結果を出した日本人ですが、「聞き取りが楽」と感じたのは、耳慣れた日本語のパラメーターの他になんとフランス語のパラメータの評価が高かったんだそうですよ。

これは論文でも「意外な結果」と表現されていて、「今後の課題」と書かれていました。

ちょっと、どういうことですか? もしかして日本人にとって、英語よりフランス語のほうがやりやすいかもしれないってことなんですか?

これはちょっと、早く続報を出してほしいところです。

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