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英語初心者の学習にはグループ学習もおすすめ

ドイツの言語学者ハンス・バウアー(Hans Bauer(1992)が紹介する聞き取り練習がちょっと参考になりそうなので、簡単にまとめてみました。

というのも、対象となる人がちょうど外国語学習の初心者って感じなんですよね。

対象とするドイツ語能力は、45分授業を100時間終了した程度

聞き取りに使う会話については、「日常の会話に基づいたシチュエーション」で、「話すスピードや文法、語彙などは特に初級者向けに手を加えることはしていない」ということなので、ナチュラル・スピードの日常会話ってことですよね。

Bauerによる聞き取りの練習の各段階

第一段階:Orientierung-entspannendes Hören

リラックスして、ラプソディーや聞こえてくる物音に注意を向けながら会話全体を聞く。そして、グループでその会話にどのようなタイトルを付けるかを話し合う。

Bauerによると、聞き取りは「受動的行為」ではなく「能動的な行為」で、単に言葉だけを聞き取ることが聞き取りではないとしているところが興味深い点です。

聞き取りには、「わからないことを理解するために、自分が持っている既知の情報を利用する」ことができるとしていて、学習者はこのことに気づいていないので、この点を指導しなくてはいけないというわけですね。

聞き取りの際は、関連する物音が何の音なのか、どのような状況が考えられるかといったことを重視することが大切とされています。

第二段階:Globales Verstehen

2回目の聞き取りでは概要を聞き、質問に答えるスタイルがとられます。何が聞き取れて、何がわからなかったかを意見交換します。

第三段階:Detailverstehen

この段階で、初めて聞き取った詳細な内容を細かく確認していきます。

この際、学習者が内容の質問に答えられるまで何度でも音声を途中停止して確認してもよいとしていて、指導する人は、いろんな解釈を助言したり、発想を自由に促して聞き取りの手助けをしてもよいとしています。

内容が理解できたら、テクストの中の言い回しなどを基にした空欄問題に語彙や語句を書き込んで聞き取り練習は終了します。

まとめ

・大まかな理解から始めて細部の細かい理解へ
・言語外の知識を利用して、内容を推測して聞き取る

Bauerの聞き取りの練習方法は、以上のような特徴がありますが、学習者は一人で勉強を進めるのではなく、複数で聞き取ったことを話し合ったりするところが面白いですよね。

これは、勉強している言語を使った疑似的なコミュニケーションになることを意識しているみたいですよ。

でも、こうした方法を取るには勉強仲間が必要になるので、すき間時間を使った社会人のやり直し英語ではちょっと大変ですよね(汗)