コーヒー

「ながら」で聞き流しできるスピードラーニングですが、睡眠しながらはあまりおすすめではないみたいです

かつて、寝ている間に勉強するという夢のような勉強法がありました。

寝ているだけで何の苦労もなく英語や数学の公式を習得する方法として1970年代に一大ブームになった睡眠学習です。

スピードラーニングは「1日5分からでもOK」という手軽さと「聞き流すだけ」というCMのキャッチフレーズから、楽して学習するイメージが睡眠学習と重なるようです。

両者をくっつけて、「スピードラーニングを寝ている間に聞けば睡眠学習になるんじゃないか?」と考える人がいるみたいですが、果たしてどうなんでしょう? 管理人もちょっと興味があるので(汗)調べてみました。

まずは基本的な「睡眠」について。

睡眠は2種類の睡眠状態で構成されている

睡眠は「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」で構成されています。

レム睡眠というのは、「Rapid Eye Movement」の略の「REM」から名付けられた睡眠で、英語では「REM sleep」、日本語では「急速眼球運動睡眠」といいます。

脳波起きている時のように、活発に活動をしているのが特徴で、体の力は抜けているのに、瞼の下で目だけが動いている睡眠状態です。

ちょうど夢を見るのも、このレム睡眠の時が多いそうですよ。

一方、ノンレム睡眠というのはレム睡眠以外の睡眠のことで、英語では「Non-REM sleep」、日本語では「徐波睡眠」(じょはすいみん)といいます。脳波はゆっくりとしたデルタ波を描くのが特徴です。

こうしたことから、レム睡眠は「大脳を活性化するための眠り」ノンレム睡眠は「大脳を鎮静化するための眠り」とされています。

一般的にレム睡眠は「体の眠り」、ノンレム睡眠は「脳の眠り」と表現されることがありますが、これは実際とは少し違うことになってしまうみたいですよ。

また、睡眠は一晩のうちにこの「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」が交互に表れて形づくられるのですが、寝入りばなの約3時間は質のいい大切な眠り(深いノンレム睡眠)がまとめて出現されることが知られています。

いい睡眠が記憶をつくる

睡眠と記憶については、世界中の研究者がいろんな実験に取り組んでいるようです。

どの実験もレム睡眠を重視しているみたいですよ。

成績のいい生徒のレム睡眠は充実している

2002年に日本睡眠学術会議報告書で紹介された、アメリカの高校生のデータ(平日の睡眠習慣と学業成績との関係)にちょっと興味深い話があります。

成績のいい学生と成績の振るわない学生の眠りを比較しているのですが、成績のいい学生は睡眠時間も7時間30分近くあり、夜の10時半ごろには就寝するという生活パターンなのに対し、成績が振るわない学生は就寝時刻が遅く、睡眠時間も少ない結果だったそうです。

これだけだと、単に生活リズムが悪いだけなんじゃないの?という気がしますが(汗)

レム睡眠の視点から比較してみると、成績のよかった学生のレム睡眠は増えていて、成績の良くなかった学生のレム睡眠量には変化がないという結果があったようです。

レム睡眠がきちんととれないと、記憶の定着に影響する

また、レム睡眠を中断して学習に与える影響を調べた実験では、レム睡眠を中断する率を上げるほど記憶が悪くなり、レム睡眠を100%中断した場合は記憶が半分程度になっていたのだとか。

レム睡眠は一晩のうちにノンレム睡眠と交互に何度も現れるものですが、きちんと出現しないと問題があるみたいですね。

イスラエルのワイズマン研究所のドブ・サギが行った実験では、レム睡眠を中断する興味深い研究を行っています。

レム睡眠のタイミングで起こしてレム睡眠の時間を減らした夜と、ノンレム睡眠のタイミングで起こしてノンレム睡眠の時間を減らした夜とで学習への影響を比較したところ、ノンレム睡眠を減らした場合はあまりその影響はなく、睡眠をきちんととった時と同じように学習成績の改善が見られましたが、レム睡眠を減らした場合は学習成績がほとんど改善しなかったんだそうです。

どちらの実験も、学習の効果が脳に残るためには、良質なレム睡眠が重要であることを示しています。

はたして睡眠学習は効果があるのか?

調べてみると、学習研究の分野では、「睡眠中にどうやって学習するか」ではなく「睡眠中にいかに記憶が定着するか」に関して研究が行われているようです。

しかも「寝入りばなの数時間は質のいい大切な眠りがまとめて出現」しているとなると、睡眠学習のために流している音声で質のいい眠りを阻害してしまう恐れがあるわけで、できれば避けたい勉強法と言えそうですよね。

一方、スピードラーニングの公式サイトでは、聞き流しする時間帯については明記されていません。でも、「よくある質問」をざっと見ても、「起きている時間帯」に聞き流しすることが前提で語られているみたいです。

興味深い点は、「教材の会話文章を暗記するほうが上達しますか?」という質問に対して、「残念ですが、暗記をしても上達はしません」と、きっぱり(汗)否定しているんですよね。

睡眠学習は暗記が目的と言えるわけだから、スピードラーニングとは真逆の学習スタイルということになりそうです。

スピードラーニングに関しては、体験談を多数掲載しているので、よかったら参考にしてくださいね。 ⇒スピードラーニング体験レポの記事一覧はこちら

スピードラーニング英語に関する詳細はこちらの記事を参考にしてください。 ⇒スピードラーニング英語
このタグに関する他の記事を読みたい時は、このリンクから一覧で見ることができます