英語の聞き流しのことを、英語の教材で知ったという人はけっこう多いのではないでしょうか? でも、調べてみると、英語を聞き流して身に付けるという方法は意外と昔からあるようです。
英語の勉強方法の一つに、「英語の映画やテレビドラマを見る」という方法があるのですが、この方法には字幕を併用して画面や英語にしっかり意識を向けて「聞く」やり方と、ほとんど一日中付けっぱなしにして「聞き流す」やり方の2種類があるのです。
「聞き流すだけなら負担も少ないし、楽ちんだからいいよね」
ということで、初心者も取り組んでみたくなりますが、大抵の場合、失敗してしまいます。なぜでしょう?
聞き流しの素材は、その内容を把握している必要がある
聞き流し素材として重要なポイントは、その内容を把握していることだったんですね。
SLA(第二言語習得論)によると、少なくとも内容の6割くらいを理解できると感じるものを聞くのがよいとされています。
初心者にとって、このハードルはとてつもなく高いです。
英語力があれば、自分で和訳して、内容を理解したうえで聞き流しすればいいわけですが、初心者でそこから始めようとすると大変な労力になります。
そのままぶっつけで聞き流そうとすれば、もっとハードルは高くなります。
スピードラーニング初回セットに入っている資料「Welcome to English」によると、相手の言いたいことを「大体わかった」と感じることができたり、話についていくことができるには、相手の話の30%を聞き取る必要があるからです。
「英語の聞き流し」は英語ができる人の勉強法と言われることがありますが、それはこういう事情があったからなんですね。
スピードラーニングは英語の後に日本語が続くので、多少英語力がなくても内容を把握しながら聞き流しすることができるのですが、この方法はかなり理にかなったやり方になるようです。
英語の聞き流しでできること
では、英語の聞き流しって何を目的にやるんでしょう? この疑問にズバッと回答している所が実は見つからなかったんですが(汗)
管理人も実際に英語の聞き流しをやってみた結果、次の2点がポイントに絞られそうです。
・多くの英語に触れる
話している相手の英語を理解するためには、その内容の30%くらいは知っている必要があるわけだから、たくさんの英語に触れる必要があります。
「聞くだけでいいの?」と感じるかもしれませんが、「聞くだけ」でも実はかなりの情報量になります。
これは日本語でも、耳の不自由な人と、何の障害もなく聞こえる人を比べると、大きな差が生まれていることからもわかります。
というのも、健聴者にとっては自然と耳に入ってきて知っていることでも、耳の不自由な人にとっては知らないことが多いんですよ。
例えば、「豚まん」。
どこかで耳にしたことがあるので大抵の人は普通に読むことができますが、耳の不自由な人向けの情報ではルビがふられていることがあります。
英語の聞き流しをやってみると、「あ、これ聞いたことある」というのは意外と大きな力になってくれることに気が付きますよ。
英語の聞き流しのやり方
「英語の聞き流しをしてみたい!」と思っても、どんな英語を聞き流せばいいかしら? と思いますよね。
いちばんおすすめなのは、「興味が持てるもの」です。
続けるうえでも興味が持てるか否かは重要になりますが、とっつきやすさでいっても興味が持てるもののほうが有利です。
スピードラーニングの入門冊子「Welcome to English」によると、話している相手の英語を理解するためには、その内容の30%くらいは知っている必要があるのでした。
興味がないことより興味があるほうが知っている確立が高くなるわけで、理解しやすくなるのは当然です。
英語に関する知識や情報が皆無でも、日本語で知っていて興味があるだけでも全然違うので、覚えておくと素材選びの参考になりますよ。
いかがです? 英語の聞き流しってそんなに特別なものではないし、うまく活用すれば大きな力になってくれそうですよね。よかったら教材選びの参考にしてみてくださいね。
別記事「どんな特長があるの? 代表的な英語教材4種を比較してみた」に英語教材の特長をまとめているので、よかったらこちらの記事も参考にしてみてくださいね。