I like an apple.って間違いなの?

2016年初日の出

明けましておめでとうございます、2016年今年もどうぞよろしくお願いいたします

昨年の年末年始はけっこうドーンとサボっていた英語の聞き流しですが、今年はそれほど肩の力を入れることなくぼちぼちと続けることができました。

これは英語にだいぶ慣れてきたんじゃないか? ということで、今年は英語に関するいろんな話を見ていきたいなーと、ネットを探索する日がちょっぴり増えています。

そんな中で、ちょっと気になる話題があったのでご紹介。「I like an apple.」って間違いなんですか?(汗)

I like an apple.は間違いですと解説する記事を見つけてしまった

それは、DMM英会話ブログに掲載されていた話題です。「“英語学習の原則”まとめ!上達した全ての人がスタートからやっていた3つのこと」にこんな意見が掲載されていました。

「私はリンゴが好き」ということを言うには、以下の1つしか正解にならないそうです。

×I like apple.
×I like a apple.
×I like an apple.
◎I like apples.

1つ目と2つ目はわかりますよね。英語では、名詞に「a/ an」とか「the」をつけなくてはいけないという約束事があるので、確かに文法的に間違ってます。

でも、I like an apple.は正解なんじゃないの?(汗)

ここで、「英文法解説」(江川泰一郎著)を引っ張り出してみました。高校の時、英語の先生に、「英語ができるようになる本を教えてください」といって教えてもらった本です(笑)

そこには、3つの例が紹介されていました。

a) A horse is a friendly animal.
b) Horses are friendly animals.
c) The horse is a friendly animal.

そして解説には、「b)の複数形が好まれ、a) がこれに次ぐ。c) はやや抽象を帯びた形で、論文や解説記事などに使うのに適する。」と書かれています。

なーんだ、「間違ってる」んじゃなくて、「使う人が少ない」っていうだけなんですね。私、そんなの気にしないから全然平気ー(笑)

でも、ラジオでこんな話が紹介されていたのでした…。

海外の人から何かのお誘いがあったのを断ったんだけど、後日また改めて誘ってくるので、「その話は断ったじゃないか」というと、「君は来るのが『不可能だ』なんて言ってなかったじゃないか、だからいつ来れるんだ?」と返事されたのだそうです。

なんてわからず屋なんだ!(笑)

でも、日本人には理解しにくいこの意見、英語圏では普通にあるみたいですよ。

ということは、「apple」も同じことが言えるのかもしれません。

「a/ an」、「- ‘s」の意味

「a/ an」は、「1つのことを表す」以外に、「話しを聞いている相手が認識していないことについて話していることを示すために使う場合」とか、「特定の人や物を表すのではなく、一般的なものを指していることを表す」ために使われます。

「I like an apple.」の「an」は、どちらかにあたりそう。

一方、「- ‘s」の場合は、表現するものが複数あることを表します。どのリンゴかはわからないけれど、リンゴであれば該当しそう。

つまり、「an apple」と言うと、そのリンゴは赤いリンゴかもしれないし、青いリンゴかもしれないし、大きいリンゴかもしれないし、小さいリンゴかもしれないけど、ともあれ、とあるリンゴのことを言ってるわけです。

それがどういうリンゴなのか知りたかったら、どんなリンゴなのか相手に聞けばいいわけですね。

でも、中にはこんな意地悪な人がいるかもしれません。

例えば、グリム童話の白雪姫に出てくるお婆さんとか。

グリム童話・白雪姫のお婆さん

「お前が言う『an apple』にこの赤いリンゴは入らないだろう? あげようかと思ったけど、やっぱりあげるのやめよっかなー…。え? 入る? 入るんだったら、どんなふうに入るのか証明してみせてくれる?」

最悪、「証明できなきゃあげなーい」なんてことになって、話が進みやしません。

グリム童話・白雪姫 もしも編

その点、「apples」なら安心です。複数のリンゴを指してるんですから。

「私が言う『apples』には、赤いリンゴも青いリンゴも大きいリンゴも小さいリンゴも、とにかくいろんなリンゴが入るんだから、リンゴくれるんならリンゴちょうだい!!!!」

ということが言えます。

というわけで、ムチャ振りしてリンゴをくれそうにない人を相手にするときは、「I like apples.」って言っとけば安心だし、そんな心配のない心優しい親切な人を相手にするときは、「I like an apple.」って言っても大丈夫なんじゃないかと思うのでした。

【追記】2019/11/06
ただ、最近購入した「1日5分 英文法が身につく英語日記」では、「『リンゴ1つが好き』というのは不自然」ということで、おすすめできない表現になっていましたが(汗)

この表現で使う人は少ないし、共通のイメージを持ってもらうのは難しい表現の仕方ということになりそうです。

いやー、英語って難しいですね。

“a” “an” も属している「限定詞」について調べてみました。よかったらこちらの記事も参考にしてみてくださいね。

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