「リラックスすると効果あり? 英語を身に付けるための聞き流しのコツ」でまとめたように、スピードラーニングを効果的に聞き流しするにはリラックスした状態で聞き流すのがよさそうということがわかりました。
でも、それだとリラックスする時以外は聞き流ししてもムダなんでしょうか? 通勤途中とか、家事の合間なんて、特にリラックスなんかしてませんもんね(汗)
ということで、もう少し詳しくスピードラーニングの聞き流しについて調べてみることにしました。
エスプリラインのサイトでは、「好きな時に聞き流せばOK」
スピードラーニングのCDを見ると、リラックスして聞き流せるように構成されていますが、聞く時は必ずしもリラックスしていなければならないというわけではないみたいです。
通勤途中や移動中の車の中、家事をしながらなど、自分のライフスタイルに合わせて聞き流しすることができる ──
ということで、エスプリラインのサイトに書かれている説明では、リラックスすることに関しては殊更に気にすることはないみたいです。
その代わり、聞き流しする際に注意すべき点として挙げられていたのが以下の点でした。
これは無料試聴CDでも指摘されていることなので、よほど大切なポイントになるみたいです。
「スピードラーニングは今までの学習方法とはまったく違う」ということで、これまでの学習方法を忘れて聞き流すことに集中するようすすめられています。
・暗記はしない
覚えようとしなくてもいいのが「スピードラーニング」の特徴の一つと言えるようです。また、暗記に力を入れても英語力アップにつながらないことが指摘されています。
・テキストは見ない
テキストを見ながら聞き流しする場合、「昔の勉強方法に戻ってしまう可能性が高い」ことが指摘されています。テキストの利用は確認程度とされています。
聞き流しを妨げるものはリスニングやスピーキングも妨げる
「昔の勉強方法」と言われるといまいちピンとこないかもしれませんが、これは逐語訳のこと。いちいち日本語に直して理解するやり方のことです。
一つ一つ日本語に訳しながら理解していくので、文章を読むのも前に行ったり後ろに行ったりを繰り返します。
そして、文の構成にこだわってしまうので、単語一つ一つに集中してしまいます。
実際の会話では、言い始めから言い終わるまで、行ったり来たりすることはありませんし、ひと塊の意味から成り立っています。また、英語の特徴として、前後の音が続いたり、特定の音が消えたりして音が変化していきます。
行ったり来たりするやり方では、こうした音の変化が理解できず、身に付いてもいないので、リスニング力につながらないし、スピーキングも伝わらないものになってしまうわけです。
エスプリラインで解説されている「文法にこだわってしまうと、会話を聞き取って理解する能力がなかなか発達しない」というのは、こうした点を指しています。
英語を理解するうえでは、こうした精読も大切な勉強の一つですが、英語の「音」を身に付ける際には、英語に対する心の壁になる可能性が指摘されているわけですね。
言語を習得する際に重視されている「インプット仮説」でも、効果的にインプットが取り込まれるためには、「極端に緊張したりしていない状態」(情意フィルタが低い状態)であることが大切とされています。
これは「リラックスした状態がいい」という他に、「学ぼうとする言語に対する心の壁が低いほうがいい」ということも入るみたいです。
つまり、聞き流しする際に注意すべき点は、リラックスしているか否かよりも、こうした心の壁になってしまうものを取り除けるか否かということになりそう。
日常的な聞き流しでは、こうした点に注意しつつ、英語の「音」に意識を向けて聞くようにするのがいいということになるようです。
英語の音に触れることが少なかった40代以上の聞き流しの仕方をサポートで教わりました。こちらの記事も参考にしてみてくださいね。