「東洋経済オンライン」で、:ビジネス・ブレークスルー大学経営学部教授の青野仲達先生の話として、ちょっと興味深いことが書かれていたのでメモ。
ざっくり言っちゃうと、東大生が使う英語は文法的なミスがない「完璧な英語」なんだけど、こうした「完璧な英語」はかえって「伝わらない英語」を身に付けてしまうことになるのではないかという内容です。
この記事の中で、例文として挙げられていたのがこんな文章です。副詞や修飾語が多いので、それがわかりにくさにつながっているというわけですね。
目を見張るほど美しくて若い女性が、嬉しそうに、小さいけれども高価な宝石を買った
文章の要素で見ると、こんな感じ。こうして見ると、1つの文章に6つの要素が盛り込まれているんですね。
・それは小さかった
・でも高価だった
・彼女は若かった
・彼女は目を見張るほど美しかった
・彼女はうれしそうだった
こうした内容を長々とした1つの文章で表現するんじゃなくて、「名詞+動詞」みたいな形で、複数の文章になってもいいから短く表現したほうがわかりやすいですよというわけです。
わかりやすい文章は洋の東西を問わず… なのかもしれない
この、「端的に表現する」というのは管理人にも経験があるんですよ。
自治会で掲示する文章を作ることがあって、当時、仕事でかかわってた方に、「どんなふうに書いたらいいのかわからない」と相談したことがあるんですね。
そしたら、「『、』でつながずに、もっと短く『。』で切りなさい」と言われたんです。
大勢の人にわかりやすく伝えるためには、日本でもアメリカでも、短く端的に表現するのがいいのかもしれませんね。
そういえばスピードラーニングの文章も、どっちかというとシンプルといっていいのかも。最初の例文みたいに副詞や形容詞はゴテゴテと付いていない気がします。会話だからあたりまえか(汗)
ともあれ、青野先生は「ハーバード式ロジカル英語」という本も出していて、自分の考えを伝えるための技術について解説しているみたいですよ。
この春、職場などで、「伝わる英語を身に付けなくてはいけなくなった」といった人は、ちょっと参考になりそうです。
第1章 ロジカル英語の基礎を作る5行エッセイ
第2章 どこへ出しても意見が通る1枚エッセイ
第3章 最少の言葉で多くを語るミニマム・センテンス
第4章 欧米人を説得するための会話の基本
終 章 ハーバードがエッセイで人を評価する理由
巻末資料(ネイティブスピーカーによる音声付)
1.ロジカル英語エッセイ集
2.ロジカル英語フレーズ集
というわけで、ビジネス現場で伝わる英語はこちらも参考になるかも。よかったら参考にしてみてくださいね。