スピードラーニングは、英会話を学ぶための「特別な音」がある?

会話するイメージ

もしかするとガッカリする人がいるかもしれませんが、英会話を早く学ぶための「特別な音」といったものはありません。

日本人にとって、ネイティブスピーカーが話す言葉を聞き取ることができないのは、日本語で使われる「音」と英語で使われる「音」が違うからです。

例えば、日本語は母音と子音がセットになって、音の最後は必ず”あいうえお”の音が入りますが、英語は子音だけという場合があります。

電車(train)

【カタカナ英語】 TO・RE・I・N
【英語】 tréin

しかもセンテンスになると、音が短縮されたり、連結されたり、前後の音が同化してしまったり、弱く発音される音があったり、さらには「音」そのものが脱落してしまったりすることがあります。リエゾンと呼ばれる現象です。

知っている単語であっても、センテンスの中で変化してしまうと別の単語のように聞こえてしまうので、聞き取れなくなってしまうんですね。

というわけで、スピードラーニングをはじめ「英語の聞き流し教材」というものは、聞いただけで耳や脳が変化するような魔法のようなツールではなく、普通の会話が収録されているのが普通です。ただ、英語独特の音の変化が効率よく体験できるようになっているのです。

本のイメージ

「では、普通の英会話なら、スピードラーニングに限らず何を聞き流してもいいのでは?」と思う人がいるかもしれませんね。でも、この点は自分に合ったものを選ぶべきです。

英語の聞き流しは、「内容を把握しているもの」を聞き流すことが基本ですよ。

スピードラーニングは「英語 – 日本語」を聞き流すことで内容を把握して、続けて「英語オンリー」を聞いて英語を英語で理解する環境をつくることができるので、英語初心者にも、忙しい人にも、手軽に聞き流しに取り組むことができるところが魅力になっています。

また、日本人がネイティブスピーカーの話す言葉を聞き取ることができない原因として、会話独特の法則といえるものが存在します。

日本語でも「話し言葉(口語)」と「書き言葉(文語)」がありますが、英語にも「話し言葉」があります。

書き言葉では主語と動詞からなる文の形(文型)がありますが、話し言葉では、単語、句、節の単位で構成されることが多いようです。文法的な省略もあるし、反対に重複したり冗長になったりすることもあります。

文法ができる人なのに、「日常会話はよくわからない」と言っている人は、「書き言葉」とは違うルールで展開する「話し言葉」に慣れていないからなんですね。

語学の世界では、1990年ごろから「Spoken English」が注目を集めて議論されているようですが、一般の人に向けた体系的な解説はまだ整っていないようなので、実際の会話の数をこなして慣れていくのがいいようです。

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