「多聴」「多読」の考え方では、英語の力を伸ばすにはより多くの英語に触れることが重要です。
スピードラーニングの初回セットは、1巻、2巻がセットになっています。その後は1カ月に1巻のペースで届けられます。そこで気になってくるのが、「全部で何巻あるんだろう?」という点ですよね。
「スピードラーニング英語は」シリーズの中でもいちばん巻数が多く、総タイトルは48巻もあります。
ただ、ネット上では、「これだけの巻数を入手しないとスピードラーニングを受講できない」といった間違った情報を発信しているブログがあったり、そのまま別教材の購入や語学教室へ誘導したりするサイトがあるようですが(汗)
実際は、スピードラーニングは全巻揃える必要はありません。管理人も2015年3月の時点で10巻で停止して「聞き流し+英語の口慣らし」を続けています。
※「スピードラーニングα」であれば、月の定額を払えば全巻にアクセスすることができます。
この記事では、どうしてこれだけの巻数があるのかを考察してみました。
スピードラーニング全48巻のタイトルはこんな感じ
スピードラーニングのタイトルを全巻一覧にすると、こんな感じになります。
※2011年時点でのタイトルと構成です
2. 旅行の英会話←初回セット
3. 日本へようこそ
4. 文化の違い
5. 家族、友人との会話
6. フレンドシップ
7. 日本を説明する
8. パーティー
9. 日本発見
10. アメリカへようこそ
11. 人々の役割
12. ニューヨーク、ニューヨーク
13. 教育
14. レストランでディナー
15. 困った時の英会話
16. ショッピング
17. アメリカ到着
18. アメリカの夏休み
19. 独立記念日
20. 美術館・博物館
21. アメリカ西海岸
22. ハロウィンとサンクスギビング
23. アトランタ
24. クリスマス
25. 政治と私
26. アメリカの学校生活
27. ブロードウェイとジャズ
28. ニューヨーク郊外生活
29. アメリカでショッピング
30. オレゴンでキャンプ
31. 引っ越し
32. 家族の和
33. 初めての異文化体験
34. 国際結婚
35. 異国での出産、子育て
36. ハーフのわが子を見つめて
37. 日本の英語教育の行方
38. 外国人に対する偏見?
39. 日本に在住する外国人
40. オムレツをつくるために(パート1)
41. オムレツをつくるために(パート2)
42. オムレツをつくるために(パート3)
43. アメリカン・ドリーム・パート1
44. アメリカン・ドリーム・パート2
45. 希望に向かって
46. ロッキー山脈
47. ニューメキシコ:魅惑の地
48. カリフォルニア:二つの国を結ぶ橋
スピードラーニング英語は、旅行やオフィス、ショッピングといった様々な日常的な場面が登場します。恋人同士や高校生同士、家族でのやりとりなど、いろんなパターンのコミュニケーションが取り上げられていて、身近な内容が多いのが特長。
でも、巻を重ねるごとにストーリーは広範囲な分野に広がっていきます。巻を重ねていくと、言葉の違いを乗り越えて国際結婚されたご夫婦の心が通じ合うまでのストーリーが収録されていたりします。全48巻で米国文化が学べるように工夫されているんですね。
こうした内容は、アメリカに移住した開発者やその友人がアメリカで実際に経験した話が基になっていて、住んでみなければわからない臨場感のある出来事で構成されているという特長があります。
英語の力を伸ばす「多聴」や「多読」という考え方
例えば多読の場合。
多読の元祖は夏目漱石で、英語の上達のためには、辞書も引かずに多少わからないところがあってもどんどん読んでいくことをすすめています。
英語を理解するうえでは、緻密に分析することも大切ですが、英語を身に付けたり使いこなすためには「英語に慣れる」必要があるためです。
英語に慣れるにはとにかく大量の英語に触れる必要があるのですが、いちいち緻密に分析していたのではその量はいつまでたっても達成することができません。
どれくらいの差になるのかというと、精読を紹介しているサイトではこんなふうに紹介されています。
多読の本1冊分の文字数を、中学校英語では3年の時間をかけて緻密に勉強していくわけです。
多読の目安は100万語単位で読んでいきますが、100万語というのはペーパーバック12冊分くらいになるようです。
これも、いきなりレベルの高いペーパーバックを読みこなしていくのではなく、絵本やOxford Bookwormsの初級レベルなど優しいものから読破していきます。
英語の音の場合も、慣れるためにはより多くの英語に触れていくのがいいわけで、48巻くらいあれば安心して必要なだけ多聴に取り組むことができます。
Oxford Bookwormsを全冊を購入しなければ多読がマスターできないわけではないように、スピードラーニングも全巻購入しなくてはマスターできないというわけではないんですね。
いろんな場面でスムーズな会話に対応するためには、たくさんの引き出しがあったほうがいいということでこれだけの巻数になったみたいですが、自分の都合のいい巻で止めてしまってもOKなのです。
実際、初回セットに入ってくる無料CD「最初の100日間の聞き方」で、「全巻を受講する必要はありません」と開発者の方も言っていたので間違いありません(笑)
スピードラーニングならではのシステム
上記のような事情があるためか、スピードラーニングの休止・停止はいつでも自由となっています。
しかも聞き方は、従来の英語教材のようにレッスン1から始まって、それがクリアしないと次に進めない… という形ではありません。
例えばCDが5巻まで届いている人が3人集まったとしても、Aさん、Bさん、Cさんで聞き流している内容はまるで違うものになるのです。
なぜなら、人それぞれで進め方が違うから。
「今度、海外のお客様を迎えるから、3巻だけ集中して聞こう」とか、「3巻が届いたので聞いてみたけど、今度旅行へ行くし、この後は2巻を聞いておこう」なんていう選択もありなんですよ。
ちょっとびっくりするかもしれませんが、いくつかの巻を代わる代わる聞くことで、飽きっぽい人でも取り組みやすくなるというメリットもあるようです。
そして、じっくり聞きたいところで受講停止の手続きをして、納得がいくまで気に入った巻を繰り返し聞き流しするなんてやり方もあるようです。
かなり自由度が高いのですが、ここがスピードラーニングの大きな特長と言えます。
どんな聞き流しスタイルが自分に合っているのかは「OZサポートカルテ」や「100日サポート」、「サポートセンターのアドバイザー」といった受講者向け無料サービスを利用するのがおすすめです。
自分が目指している英語をマスターするにはどんなふうに取り組んでいけばいいのかアドバイスしてもらえれば、必要な受講巻数も自然に決まってくると思います。