「英語を聞く」その次は、「英語を話す」というステップに移ります。
でも、なんとなく引っかかっている管理人、ちょっと勘違いしてるんじゃないだろうかと思うところがあったので思いついたことをまとめてみました。
「話す」中身も大事
ネイティブの子どもたちが母語を習得する順番として、スピードラーニングでもよく紹介されているのはこんな感じになります。
一方で、これまでの語学学習で一般的な手順だとこんな感じになると思います。
こうして見ると、ネイティブの子どもたちの「話す」と、語学学習の最終形の「話す」って同じように見えませんか?
管理人は、てっきりイコールだと思ってたんです。
でも、よく考えると、違うんですね。
つまり、語学学習の場合、「読む」「書く」という文法の知識を含むパートが最初にあるので、話し始める前に「文法」という知識が土台にあるわけです。「話す」ときも、そういう知識を使うわけです。
でも、ネイティブの子どもの順番で、「文法」の知識が入ってくるのは、ずっと後。「耳で聞き取った言葉をもとに話す」わけだから、「話す内容」はもっとずっとシンプルな形から始まるはず。
つまり、こういう関係になるんじゃないかな?
耳から入れて、シンプルな言葉を積み重ねる
特にドラマを見ていると、意外とシンプルな表現が重なり合って会話が成立していることがわかります。
例えば金曜日にNHKで放送されている、「ミルドレッドの魔女学校」シーズン2では、先週放送された「友情トラップ」の最後のほうで、こんなやり取りが出てきます。
失敗が重なって、お姉さんのエセルからも突き放されてしまったシビルに、ミルドレッドが声をかける場面です。
ミルドレッド:助けるよ。よければ。
シビル:ほんとに? どうして?
どちらもかなり短い言葉ですよね。
スピードラーニングもこんな感じで、「この場面って、こんな短い受け答えでいいの?」というシーンがけっこう出てきます。でも、短い言葉であっても、適切な場面とタイミングで使うことができれば、思いや気持ちは伝わっていくんですね。
ステップとして、聞き流しから入る「話す」も、語学学習の「話す」も、どちらのケースも「話す」なんだけど、最初に取り組むのはかなり違う印象になるのかも。
というわけで、「英語の口馴しが思うようにいかないなー」と感じるときは、もっとシンプルにする必要があるのかもしれません。
適切な言葉のつながりを、適切な場面とタイミングで表現することができるように、シンプルな形から経験を積み重ねていくことが大切になりそうです。