斑目一角の「角」が教えてくれる、ミツアナグマが示すもの

うそぶき、ひょっとこ、升酒のイメージ

There is a line in “Demon Slayer” that reminds you of “BLEACH”.
「鬼滅の刃」の中に「BLEACH」を思わせるセリフがあります。

This may imply that there is a hint to solve the mystery.
これは、謎解きのヒントがあることを暗示している可能性があります。

This article consider the “角 kaku” of “斑目一角 Madarame Ikkaku”.
この記事では、斑目一角の「角」について考察しています。

(この記事は、「鬼滅の刃」6巻、8巻、9巻、12巻、13巻、14巻、15巻、ファンブック第一弾、第二弾、「コード・ブレイカー」8巻のネタバレを含みます)
 

この記事は、以下の2記事の続きです。

別記事で考察したように、「鬼滅の刃」に織り込まれている「源氏物語」や「枕草子」のイメージは一条天皇を示す鍵になっていて、それはさらに内裏火災で影響を受けた八咫鏡(やたのかがみ)につながっていそうです。

そして、日本神話で八岐大蛇(やまたのおろち)の尾から草薙剣が現れたように、「鬼滅の刃」でも戦闘用絡繰人形「緑壱零式」の中から古い刀が出てきました。

後は八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)が揃えば、三種の神器です。

調べてみると、「鬼滅の刃」に度々織り込まれている平氏一族は、星と勾玉のイメージがある熊野権現につながっていくようです。

この記事では、玄弥のセリフにつながる「BLEACH」(ブリーチ)(久保帯人)の登場人物、斑目一角の「角」の字をヒントにしながら考察を進めてみます。

斑目一角の「角」の字が示すもの

前の記事にまとめたように、玄弥のセリフにつながる「斑目一角」は、その名前が「鬼滅の刃」の物語のヒントになる「斑」や「目一」で構成されているようです。

では、「角」にも何か隠れているのでしょうか? 角といえば、やっぱり「鬼」?

最初、管理人はストレートに角(つの)と読んで鬼をイメージしていたのですが、斑目一角の読みは「まだらめ いっかく」で、角(かく)と読みます。この読みで、何か鍵が隠れているのかもしれません。

角打ちと、ひょっとこの共通点

ちょっと耳慣れない言葉ですが、酒屋の一角を仕切って飲酒スペースとし、立ち飲みすることを「角打ち」(かくうち)というそうです。

北九州の炭鉱地帯が発祥とのことなので、ワニ先生の出身地・福岡も該当します。

升酒は升の平らな部分に口をつけて飲むのがマナーと言われていますが、「角打ち」は升の角に口をつけて飲むことも言うようです。

このとき、口をすぼめてお酒を飲むわけで、ひょっとこの口元にちょっと似てますよね。

ひょっとこのお面は、刀鍛冶の里の人たちが被っています。

もしかすると「角」の字は、この「ひょっとこ」のイメージにつながっているのかもしれません。

 
参考 「角打ち(かくうち)」の意味・由来とは?お店の探し方から楽しみ方まで | KUBOTAYA
参考 角打ち(かくうち)とは?意味や語源、ツウな飲み方、楽しめるお店まで紹介 | ※酒みづき
 

「ひょっとこ」につながる、能・狂言の「うそぶき」

うそぶきのイメージ
 

ファンブックには、煉獄杏寿郎の趣味は「能・歌舞伎」と書かれています(ファンブック第一弾 50頁)。でもこれは考察の鍵にもなっていて、様々なヒントにつながっています。

実は「ひょっとこ」にも能・狂言に関係するものがあり、ひょっとこの原型ともいわれる「うそぶき」(嘯き)というお面があるのです。

「角川 新版 古語辞典」によると、「嘯」(うそ)は口をすぼめて音を出すこと、つまり「口笛を吹くこと」と説明されています。

動詞になると「うそぶく」という言葉になるのですが、その言葉の意味は、以下のように「鬼滅の刃」に出てくる一場面に重なるようです。

 


・とぼけて知らないフリをする
・口をすぼめて息や声を出す。口笛を吹く。

手刀を当てられて気を失っていた炭治郎が目を覚ましたとき、鋼鐵塚さんの気配を感じて、「鋼鐵塚さんいた? 今、ここにいなかった?」とそばにいる小鉄少年に聞くのですが、小鉄少年は「いえ、いなかったですよ」と言いながら口笛を吹いています(12巻 第102話) 

・偉そうに大きな事を言う、豪語する

柱合裁判で、お館様の不思議な声音に気持ちが高揚した炭治郎は、「俺は… 俺と禰豆子は鬼舞辻無惨を倒します!!」と宣言します(6巻 第47話)

刀鍛冶の里でも、まだ12鬼月を倒していない玄弥が「柱になるのは俺だ!!!」(13巻 第113話)と炭治郎に凄んでいました。

 

小鉄少年、炭治郎、玄弥は、うそぶき面のイメージが重ねられていそうですね。

「うそぶき」とつながる、玉壺と半天狗

能狂言の「うそぶき」面は、老人の風貌をしたお面です。

役柄としては、鼠の精、蚊の精、蝉の精、蛸の精といった動物の精霊の他、罪人、案山子、石神などに用いられます。

 
プラナリアのイメージ
 

「鬼滅の刃」でも、半天狗は年寄りの姿をした鬼で、斬られるたびにプラナリアのように分裂体をつくっていました。(12巻 106話、13巻 第107話、ファンブック第一弾 156頁)

プラナリアというのは渦虫(うずむし)と呼ばれる1cmほどの無脊椎動物で、流れが穏やかで水のきれいな川の石の裏などに潜んでいます。胴のところで2つに切ると、頭からは尻尾が、尻尾からは頭が生えてきて、最終的には2匹のプラナリアになってしまうのです。

半天狗が渦虫だとすると、玉壺に重なるものは何でしょう?

無一郎と対峙したとき、玉壺の体の両側から小さな手がいくつも生えていました(13巻 第110話)。そして、「私は自然の理に反するのが大好きなのだ」(14巻 第121話)と言います。

その言葉のとおり、玉壺の顔は、本来、目のある所には一つずつ口があり、額の所には目が一つ、口の所にも目が一つあります。ということは、今、手が生えている部分には別のものがあったのかもしれません。例えば、足とか。

足がたくさん生えている虫には、百足がいます。そう考えると、14巻 第119話末のイラストには、ツバを飛ばす無一郎が描かれているんですよね。

星と勾玉にイメージが重なっていた三ツ山大祭の「小袖山」には、俵藤太の大百足退治が飾られています。

この伝説には、「唾(つば)は総じて百足の毒なればなり」と書かれていて、大百足の眉間を射抜いた藤太の矢には、鏃(やじり)にツバが塗られていました。

ツバを飛ばされて怒る玉壺は、人間のツバを嫌う大百足に見えてきます。

また、玉壺の血鬼術「蛸壺地獄」は、壺から蛸の足に似た触手が溢れて、相手を締め上げる術でした(14巻 第119話、ファンブック第一弾 105頁)。これも、うそぶきの蛸の精にイメージが重なります。

そして物語の終盤では、半天狗が鬼になる前は罪人だったことが描かれています。(14巻 第124話、15巻 第126話)

ファンブックでは、玉壺も鬼になる前に罪を犯していた事が明かされていました。(ファンブック第二弾 158頁)

玉壺も半天狗も、うそぶき面の要素を持っているんですね。

「日本書紀」の中の「うそぶき」

興味深いのは、「日本書紀」(奈良時代)の海幸と山幸にも「うそぶき」が出てくるところです。

兄神の釣針をなくしたために、「探してこい」と責められた山幸は、塩土老翁(シオツツノオジ)の力を借りて海神の宮へ向かいます。そこで出会った海神の娘と結婚し、釣り針も見つけて地上に戻ってきます。このとき海神から兄神に勝つための方法として「風招ぎ」(かざおぎ)を授けられるのですが、これが海神の起こす沖つ風、辺(へ)つ風を招くしぐさ、「うそぶき」なのです。

海幸と山幸は、瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)と木花開耶姫(コノハナサクヤビメ)の子供たちです。

兄神の火闌降命(ホノスソリノミコト)は海幸を持っているので海幸彦と呼ばれ、弟神の彦火火出見尊(ホホデミノミコト)は山幸を持っているので山幸彦と呼ばれていました。

「幸」というのは、「角川 新版 古語辞典」によると、「魚、鶏、獣などの獲物をとる霊妙な力」のこと、「また、その力のある道具」のことと説明されています。

ある日、兄弟は相談して、「試しに幸をとりかえてみよう」と言って、道具と持ち場を交換したのですが、その日は二人とも獲物をとることができず、さらに弟神は兄神の釣り針をなくしてしまうのです。

自分の本来の力とは違う道具を使って、その道具を損ねてしまう──

炭治郎はヒノカミ神楽(日の呼吸)のほうが体に合っている自覚があり、持っている刀も黒刀なのに、水の呼吸で戦っていたため堕姫に刃毀れを指摘されていました。(9巻 第77話)

縁壱零式の戦闘訓練で自分の刀が折れてしまった無一郎は、縁壱零式の刀の一本を持っていくのですが、酷い刃毀れをさせて再び里に戻ってきていました。(12巻 第103話、13巻 第110話)

炭治郎と無一郎は、まるで山幸彦のようですね。

 
参考 嘯吹きとは | 嘯吹八幡神社
参考 「日本書紀」巻第二 神代下
 

うそぶき面につながる、狂言「石神」

そして、うそぶき面が使われる狂言「石神」(いしがみ)も、物語の鍵になっていそうです。

「石神」の内容はこんな感じ。

酒が好きで遊んでばかりいる夫に愛想を尽かした妻は、離婚を決意して仲人にその旨を伝え、里へ帰ろうとするのですが、仲人から出雲路の石神である夜叉神(現在の京都・幸神社)で占って心を決めるよう勧められます。

仲人のこの提案は、実は先回りした夫が妻を思いとどまらせるよう仲人に頼み込んでいたからで、夫は仲人の入れ知恵で石神になりすまし、妻が来るのを待っている… というお話。

ここに出てくる「石神」は、神霊の宿る自然石や石剣などを祀る信仰で、良縁、安産、子育てなどに御利益があり、特に女性の願いを一つ叶えてくれるといわれています。

伊勢鳥羽の石神さん(現・神明神社の参道にある石神社)が有名で、古くから海女の信仰を集めていました。

狂言「石神」につながる、ドーマン・セーマン

伊勢の海女といえば、安全を祈願する魔除けとして、ドーマン、セーマンと呼ばれる印を用いることで有名です。

セーマンは安倍晴明のこと、ドーマンは清明のライバル蘆屋道満のことと言われています。この印は、神明神社のお守りにも記されています。

 
ドーマン、セーマン
 

セーマンは一筆書きで、始まりも終わりもないため、魔物が入り込む余地のない形と言われています。また、必ず同じ場所に戻ってくることから、漁から無事に戻ることができるおまじないと言われています。

ドーマンは、横五、縦四の格子模様で、格子が作るたくさんの目が魔物をひるませ、退散させると言われています。

この話、籠目がつくる六芒星にちょっと似てますよね。こういうところから「ドーマン=蘆屋道満」と言われているのかもしれませんが。

 
煉獄さんのお母さんの着物の柄と義勇さんの羽織の柄
 

「鬼滅の刃」でも、煉獄さんのお母さんの着物に、左図のような桔梗の花が描かれています。アニメでは、桔梗の花を描いた風鈴がありました。

安倍晴明の五芒星は桔梗を元にデザインしたといわれていて、家紋では「晴明桔梗」と呼ばれるのですが、物語の中で象徴的に描かれる桔梗は五芒星にもつながってきそうですね。(8巻 第64話、第66話)

そして、右図は義勇さんの羽織の模様です。この模様をよく見ると、蘆屋道満の六芒星(籠目)が横向きになって隠れています

「鬼滅の刃」に織り込まれている安倍晴明と蘆屋道満も、「うそぶき」につながるヒントなのかもしれませんね。

ドーマン・セーマンに重なる「北斗星」

また、日蓮宗妙覚寺(北海道)のサイトによると、詳細はわかりませんが、ドーマン・セーマンのルーツは北斗信仰にあるといいます。

ドーマンの印がつくるのは格子で、北斗七星とはあまり関係のない形に見えますが、「隠された神々 古代信仰と陰陽五行」によると、「史記」(前91年)「天官書」第五には、北斗七星のことをこんなふうに説明しているといいます。

 

陰陽、つまり夏冬を分け、四季の推移と二十四節気の調整を司り、五行の円滑な輪廻を促すものとしている。

 

そして、北斗七星の徳を称えて、こんなふうに書かれているそうです。

 

「…四時を建て、五行を均しくし、節度を移し、諸紀を定むる、皆斗に繋(かか)る…」
…四季を起こし、万物を生じせしめる五原素である木火土金水の五行をすべて等しく、過不足なく転じさせ、諸々の決まり事を決定する。皆、北斗七星に結びつく…

 

北斗七星の働きを説明する「四季」と「五行」は、ちょうどドーマンの格子をつくる線、「縦四」、「横五」と同じ数になります。

妙見信仰では、北極星と北斗七星をあわせて「北斗星」と表現していました。

ドーマンの印が北斗七星の働きを表しているとすると、セーマンの印は北極星に重なりそうですね。

ドーマン、セーマンは、星の仏様、妙見菩薩につながる鍵と考えることができそうです。

 
参考 神明神社(石神さん)おうさつ
参考 魔除けのシンボル ドウマン・セイマン | 神明神社(石神さん)おうさつ
参考 3.勉強会ノート 225. 北辰妙見信仰(北斗・二十八宿) 高橋俊隆 | 日蓮宗妙覚寺
参考 「隠された神々 古代信仰と陰陽五行」吉野裕子著
 

また、演目に出てくる「出雲路の石神である夜叉神」というのは、京都にある幸神社(さいのかみのやしろ)のことだといわれています。

主祭神は猿田彦大神(サルタヒコオオカミ)。歴史の古い神社で、天武天皇の時代(661年)に再興され、平安京の創建時に桓武天皇によって都の鬼門除け守護神として造営されたと伝えられています。当時は社名も「出雲路道祖神」といいました。

この社のそばを流れる賀茂川の右岸を加茂街道が通るのですが、この街道に沿って現在でも出雲路神楽町(いずもじかぐらちょう)、出雲路俵町(いずもじたわらちょう)、出雲路立テ本町(いずもじたてもとちょう)、出雲路松ノ下町(いずもじまつのしたちょう)といった地名が並んでいます。

この地域は出雲氏の居住地だった愛宕郡(おたぎぐん)出雲郷(いずもごう)の一部で、こうした地名は出雲郷の遺称になるそうです。

幸神社は、出雲国造に関わる神社といえそうですね。道祖神勾玉にもつながっていきそうです。

また、愛宕郡といえば、無限列車に出てきたポン治郎を思わせる化け狸伝説が伝わるお寺のあった場所です。「源氏物語」にも縁があり、光源氏の母・桐壺更衣の葬儀が行われた場所として出てきます。

 
参考 演目あらすじ 石神(いしがみ) | 狂言共同社
参考 京都市(右京区)出雲路幸神社 | 神社探訪 狛犬見聞録・注連縄の豆知識
参考 愛宕郡出雲郷(京都府) | 千年村プロジェクト
参考 京都と出雲氏の関わりについて知りたい。 | レファレンス協同データベース
参考 出雲路幸神社・鴨川デルタ・出雲郷ゆかりの地 | 四季歩のつれづれ
 

狂言「瓜盗人」の案山子につながる蛇

うそぶき面が使われる狂言、「瓜盗人」も興味深い演目の一つです。

瓜畑の主が盗人対策に案山子を立てるのですが、まったく効果がないため、畑主が自ら案山子になって盗人を待ち受けるという話です。このとき畑主は、うそぶき面を被って案山子に扮装します。

案山子というのは、鳥獣から作物を守るために着物を着せて田畑に立てる人形のことですが、「日本人の死生観 蛇信仰の視座から」では、案山子は祖霊として崇敬されていた蛇につながると指摘しているんですね。

 

稲田の守りである「案山子(カカシ)」神を、わたしは「蛇子(カカシ)」と推測する(既刊『蛇』参照)。鼠を好んで捕食する蛇は、鼠の天敵であるから、蛇としての案山子は、稲田の守護神となった。同じ意味で蛇神の娘の「クシイナダ姫」は稲田の守護神であって、ここから稲田を守るすぐれた霊蛇として「奇稲田姫」の名が生まれる。このことは後にこの姫の父、足名椎が、スサノオノ命から「稲田宮主須賀之八耳神(いなだのみやぬしすがのやつみみのかみ)」という名を授けられていることにもよく対応する。稲田の守護はすべて蛇なのである。

 

奇稲田姫(クシイナダヒメ)は「日本書紀」に出てくる表記で、「古事記」には櫛名田比売(クシナダヒメ)の名前で出てくる女神です。八岐大蛇に呑まれようとするところを素戔鳴尊(スサノオノミコト)に救われて、妻に迎えられました。

緑壱零式から古い刀が出てくるシーン(12巻 第104話)は、素戔鳴尊の八岐大蛇退治に重なります

素戔嗚尊に関わる奇稲田姫と、うそぶきのイメージが重なる「鬼滅の刃」、どちらも案山子が関連しているのは興味深いですよね。

そして、案山子が蛇を象徴していると考えると、興味深い連想が働くようです。

 
参考 「日本人の死生観 蛇信仰の視座から」吉野裕子著
参考 「日本書紀」巻第一 神代上
 

天目一箇命につながるコブラの神様

蛇に関して、「日本人の死生観 蛇信仰の視座から」では、もう一つ興味深いことが指摘されています。

最も古く、広く各地に見られる蛇信仰の一つに、コブラを神霊化したインドのナーガ信仰があります。ヒンズー教や仏教にも影響を与えていて、中国では「那迦」の字があてられています。

日本にも「ナガ」「ナカ」の地名や人名があることから、ナーガ信仰は極めて早い時期に日本にも入ってきていると考える専門家がいるそうです。

コブラは怒ってその鎌首を高く持ち上げると、広げたフードの背中に「大きな一つ目の斑紋」が出るのが特徴ですが、もしナーガ信仰が早く日本に入っているとすれば、「これは蛇神としてきこえるこの天目一箇命(アメノマヒトツノカミ)によくかさね合わすことができる」というんですね。

「鬼滅の刃」のヒントがあった「コード・ブレイカー」でも、主人公の桜小路桜は「大きな目のようだから」といって花火を怖がるシーンがあります

「花火が大きな目のよう」という表現は、片目に花火のような化粧を施している宇髄さんのイメージに重なって印象に残る場面なのですが、桜の怖がる様子が、まるで蛇ににらまれたカエルのようなのです(8巻 code:63)

「コードブレイカー」のヒントは、コブラと天目一箇命の関係にまで関わっていそうです。

そういえば、ナーガ神は多頭の大蛇で表現される神様で、その姿は八岐大蛇にも似ています。もしかすると緑壱零式から刀が出てくるシーンは、八岐大蛇だけでなくナーガ神のイメージにもつながっていくのかもしれません。

だとすると、しのぶ様が指摘していた「伊之助はこれと同じ」というミツアナグマ(12巻 第100話)は、別記事で考察したコブラだけでなく、天目一箇命につながるナーガ神にもかかわる鍵なのかもしれませんね。

 
伊之助とミツアナグマの関係
 

「BLEACH」の斑目一角の名前には、「鬼滅の刃」の重要なヒントが重ねられているようですね。刀鍛冶の里編で玄弥が斑目一角と同じセリフを使うのは、そのヒントになっていそうです。

このように、「源氏物語」や「枕草子」のイメージからつながっていく「八咫鏡(太陽)」、緑壱零式から出てきた「剣」に重なる「草薙の剣(月)」、そして平家一族の伝説からつながっていく「八尺瓊勾玉(星)」と、「鬼滅の刃」には三種の神器にまつわるイメージが織り込まれているようですが、よく見ると星のイメージは「鬼滅の刃」のキャラクターにも織り込まれているようです。

長くなるので、別記事にまとめていきますね。

この記事では「角」に関わるものをまとめていますが、「斑」「目一」は別記事にまとめています。他漫画を参考にしながら考察している記事は他にもあるので、よかったらこちらも覗いてみてくださいね。

 

 

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